ホームページを立ち上げたものの、「更新が面倒」「セキュリティの不安がある」「何をどう改善すればいいのかわからない」といった理由で放置してしまうケースは少なくありません。実は、ホームページは作って終わりではなく、育てていくものです。そのためには定期的な運用や保守が欠かせません。
本記事では、ホームページの「運用・保守サービス」がなぜ重要なのか、外部に依頼するメリット・デメリット、そして失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしていただき、ホームページの価値を最大化しましょう。
運用・保守サービスとは?
運用・保守サービスの概要
- 運用: ホームページの更新作業やコンテンツ追加、アクセス解析による改善など、「サイトを動かし、育てる」作業全般を指します。
- 保守: ホームページが問題なく稼働するよう、セキュリティ対策やサーバーの安定稼働確認、プラグインやCMS(Wordpress等)の定期アップデートを行うことです。
ホームページは公開した後も、定期的なメンテナンスが必要です。セキュリティリスクの回避やユーザーが離脱しない最新の情報発信のためにも、運用・保守は欠かせません。
ポイント: この2つはセットで考えると効果的です。常にサイトを動かしつつ、安全性や動作の安定もキープするイメージです。
運用の主な作業内容
コンテンツの更新・追加
- ニュースやお知らせ: イベント開催、キャンペーン情報などをタイムリーに投稿
- 商品やサービスの追加・変更: 新商品の写真と説明文を掲載、価格改定の反映など
- ブログ・コラムの執筆: 新しい情報を定期的にアップすることで、SEOにも効果的
これらの運用は、自分たちで行う事も出来ますが、人手不足の場合に行うと負担が増えてしまうため、緊急時(お医者さんの感染拡大防止対策の重要な情報など)以外の場合はホームページ制作会社へお願いするのも1つの手段として有効です。
メリット
- “情報が新しいサイト” は検索エンジンからも評価されやすい
- ユーザーが「このサイトは今もちゃんと動いている」と感じ、信頼感UP
デザインやユーザー導線の見直し
- バナーやトップページのビジュアルを切り替える: 季節感やトレンドに合わせて変更
- サイトマップやメニュー構成の見直し: ユーザーの行動を解析し、分かりにくい箇所を改善
ワンポイント
「どのページがよく見られているか」「どのページで離脱が多いか」をチェックし、デザインやメニューを最適化することで、ユーザビリティが高まります。
保守の主な作業内容
セキュリティ対策
- WordPressやプラグインのバージョンアップ
- 最新版にアップデートすることで、既知の脆弱性を防げる
- サーバー・SSL証明書の管理
- SSL証明書の期限切れは、ブラウザ上で「安全ではないサイト」と警告されるリスクあり
- 不正アクセスの監視・定期スキャン
- 怪しい動きがあったときにアラートを出すプラグインやツールを活用
バックアップの実施
- 定期バックアップ: 週1回、月1回など頻度を決め、サーバー上・外部ストレージ上にバックアップを保存
- 復元テスト: バックアップしたデータが実際に復元できるか、テスト環境で試す
- 万が一に備える: サイトがクラッシュした、ハッキングされた、データ消失などの緊急時に復旧が早い
ポイント
「バックアップは取ってるけど復元テストはしたことがない…」というケースが意外と多いので、きちんと動作確認することが大切です。
速度・負荷対策
- キャッシュ設定や画像圧縮: 表示が遅いとユーザーが離脱しやすいため、表示速度向上は重要
- アクセス急増への対応: キャンペーンなどで急にアクセスが増えても落ちないように、サーバーのプランを見直すなどの検討
運用・保守を依頼するメリット・デメリット
メリット
専門家のノウハウ活用
- ホームページ制作会社や専門業者に任せることで、最新の技術やセキュリティ情報を踏まえた運用が可能です。
- SEO改善やアクセス解析も行いやすく、集客力アップにつなげられます。
トラブル対応の安心感
- サーバーダウン、ハッキング被害、プラグインの不具合などが起きても、素早く対応してもらえます。
- 重大な不具合を最小限のダメージで抑えられるため、信頼損失や機会損失を防ぎやすいです。
更新の手間が省ける
- 社内で専門スタッフを雇わなくても、プロが代わりにコンテンツ更新やシステム管理を行ってくれます。
- 本業(コアビジネス)に専念できるため、経営資源を有効活用できます。
デメリット
コストが発生する
- 運用・保守サービスには、月額や年額の契約費がかかります。
- ただし、トラブル対応や更新作業を自社でまかなう場合の負担(人件費や時間)と比較する必要があります。
自社の状況を把握しきれない場合がある
- 外部委託だと、細かな業務報告や方針共有が不足すると、運用にズレが生じる可能性があります。
- 月に1回の定例ミーティングやレポート提出など、コミュニケーションの仕組みが大切です。
希望のスピード感で更新されないことも
- 業者のスケジュールによっては、「すぐに更新してほしいのに数日待ち」になる場合があります。
- 納期・作業フローを事前に合意しておくとスムーズです。
運用・保守の進め方
スケジュール管理
- 月ごとの運用タスク例
- 月初にバックアップ&セキュリティチェック
- 毎週or隔週でニュース・ブログ更新
- 季節の変わり目にトップページのデザインやバナーを切り替える
- 保守契約のメリット
- 専門家に任せることで、更新忘れやセキュリティリスクを軽減
- 定期レポートやトラブル時の対応が迅速に行われる
アクセス解析を取り入れる
- Googleアナリティクス / サーチコンソール などで、
- 訪問数、ページビュー数、滞在時間、離脱率 などをチェック
- どのキーワードで流入が多いか → SEO改善に活用
- 改善サイクルを回す
- 現状を確認 → 問題点把握 → 改善案実施 → 再び効果を確認
- データを元に施策を進めると、より的確なサイト運用が可能
実際の事例:運用・保守で成果が出たケース
事例A: 飲食店のサイト運用
- 毎週末に「週替わりメニュー」をブログやSNSで更新 → リピーター増加
- 月1回のアクセス解析で「スマホからの予約ボタンが押されていない」ことが判明 → ボタン位置を変更 → 予約数UP
- セキュリティ対策&バックアップを専門業者に依頼 → ハッキング被害を未然に防ぎ、安心して集客に集中
事例B: 企業サイトの保守
- WordPressの更新を怠っていたため、プラグインの脆弱性によりサイト改ざんの危機 → 定期保守契約を結んでからは毎月必ず最新バージョンにアップデート
- デザイン改善を随時提案してもらい、BtoBの問い合わせ件数が増加
- バナーや実績紹介ページをリニューアルし、採用希望者の応募も増
よくある質問(Q&A)
Q1. 運用って自分たちでやるのは難しい?
A. テキストや写真の差し替え程度なら自社内でも可能です。
ただし、セキュリティ関連やWordPressアップデートなどは専門知識が求められる場合があります。困ったら保守契約を検討しましょう。
Q2. 保守費用はどれぐらいが相場?
A. 内容や規模によりますが、\5,000〜\30,000/月程度のプランが多いです。
複雑な機能や大規模サイトの場合はさらに高額になることもあるため、事前の問い合わせが必要になります。
Q3. どのくらいの頻度で更新すればいいの?
A. 最低でも月1回は更新があるのが理想。出来る事なら週に1回は更新してもらいたいところです。ブログやニュース(お知らせ)が無理なら、トップページの写真を季節ごとに変えるだけでも良いでしょう。
まとめ
- ホームページは作って終わりではない
- 定期的な更新やメンテナンスが必要で、セキュリティリスクやユーザーのニーズに対応し続けることが大切。
- 専門家に任せるメリットは大きい
- 最新技術やセキュリティ情報を踏まえた運用ができ、トラブル対応も迅速。
- ただし、コストやコミュニケーション体制などを十分比較・検討しましょう。
- 契約内容とサポート体制をしっかりチェック
- レスポンスの早さ、更新範囲、レポート頻度などを明確化することで、運用トラブルを防げます。
私たち合同会社Moreismでは、サイト構築から運用・保守までトータルにサポートしております。制作後も安心してサイトを育てていただくために、定期的なミーティング・レポートやトラブル時の迅速な対応など、手厚いサービスをご用意しております。
「自社サイトの運用をどうすればいいか分からない」「セキュリティ対策が不安」など、お困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。最適な運用・保守プランをご提案させていただきます。
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★ ポイント解説(初心者向け)
- セキュリティ対策: ウイルス対策ソフトのように、サイトを守る作業。WordPressやプラグインの更新、ハッキング防止策など
- バックアップ: データを複製して保管し、万が一のトラブル時に元に戻せるようにすること
- アクセス解析: 「何人が来て、何ページ見て、どこで離脱したか」など、ユーザーの行動を数値で見られる。改良のヒントが満載
- 保守契約: 専門業者や制作会社に、定期更新やシステムのメンテナンスを依頼する契約。サポート範囲や頻度によって料金は様々
これらを意識してサイトを運用すれば、新規顧客の獲得やリピーターの増加につながる可能性が高まります。
ぜひ「作って終わり」ではなく、「育てていく」視点でホームページを活用してみてください。